

この記事でわかること
- 広告依存から、自然検索経由の問い合わせが広告を逆転するまでの約1年
- 記事を書く前に整えた配信基盤(WP改修・計測・月次自動レポート・運用フロー)
- 月2回のヒアリング×月3本制作、お客様の負担は1記事30分前後という運営
- ビッグワードを避け、専門性の高いロングテールで検索上位を積み上げる戦略
- 記事が営業資産になり、業務効率化まで支援が広がった経緯
「ノベルティグッズ」のような大きなキーワードでは、大手や老舗のサイトがひしめき、検索上位は簡単には狙えない。だから広告を止められない——。法人向けのノベルティグッズ(記念品・販促品)を手がけるあるBtoBメーカーのお客様も、そんな状態からのスタートでした。およそ1年のコンテンツマーケティング伴走支援の過程で、検索流入は約2倍、問い合わせは約50%増。いまでは自然検索経由の問い合わせが広告経由を上回るまでになっています。本記事では、その約1年の歩みをご紹介します。
導入前の課題——広告に頼らざるを得ない


当初の集客は、広告に大きく依存していました。主力商材のビッグキーワードでは競合が強く、検索上位表示が難しいため、広告出稿を続けざるを得ない。SEO業者のサイト改善提案を受け入れたが、思ったほどの効果が出ない。加えて、コンテンツを継続配信する仕組みがない、WordPressにコラム配信機能がない、運用体制がない、計測・分析環境が整っていない——つまり「発信を始める土台そのものがない」状態からのスタートでした。
最初の1ヶ月は、記事を書かずに「基盤づくり」


最初の1か月は、コンテンツマーケティングを継続するための基盤づくりに集中しました。WordPressにコラム配信機能を実装・カスタマイズし、他社制作のテーマを解析しながら安全に改修。コンテンツを管理しやすい構成に整え、Google Analyticsなどの計測環境と、月次レポートを自動生成する仕組み、そして制作・レビューの運用フローを設計しました。
当時(2025年初頭)は生成AIによるコーディング支援も現在ほど一般的ではなく、既存システムを解析しながらの改修でした。技術面の不安はありませんでしたが、「成果がまだ出ていない段階で基盤構築に投資していただく」というご提案には、丁寧なコミュニケーションを心がけました。
月2回のヒアリングと、尽きない「ネタ帳」


基盤が整ったあとは、毎月90〜120分のヒアリングを2回、記事制作を月3本程度というサイクルで運用しました。記事テーマはネタ帳で管理し、毎回の打ち合わせで優先順位を決定。SEOキーワードを狙う記事、営業現場でよく聞かれる質問、推したい商品の紹介、季節商材の特集、専門用語・業界知識の解説、初心者向けコラム——ネタは常にストックし、事業状況に合わせて柔軟に企画していきました。
制作フローはMIMIRが標準
制作には、自社開発のAIコンテンツ基盤「MIMIR」を標準で活用しています。会議の文字起こし、議事録作成、初稿作成、リサーチ、ペルソナ情報の反映、修正内容の学習、ご担当者の思想・価値観の学習、タスク管理まで。AIによる初稿をベースに、人が専門性やニュアンスを補完する運用を続けました。修正内容が蓄積されるほどAIの精度も向上し、制作効率は回を重ねるほど高まっていきました。
お客様の負担は、1記事20〜30分前後
制作工程の多くをこちらが担当するため、お客様側の負担は比較的小さく済みます。1記事あたり、企画へのコメントが約5〜10分、修正版の確認が約5分、写真のご提供が約10分ほど。写真は商品写真をご提供いただくケースが多く、必要に応じて図解資料はこちらで制作しました。
成果——検索流入約2倍、自然検索が広告を逆転


約1年の継続で、検索流入は開始時比で約2倍に増加しました。問い合わせ(コンバージョン)も約50%増え、自然検索経由の問い合わせ数が広告経由を上回る状態に。特に、特殊な加工技法や用途を掛け合わせた専門性の高いロングテールキーワードでは、検索上位〜1位を獲得する記事が多く生まれています。大手と正面から戦わず、専門性で勝てる場所を積み上げる——タイトルのとおり「ニッチNo.1」戦略が形になりました。
記事が、営業の武器になる
記事はSEOだけでなく、営業活動でも活用されています。営業担当の方からは「お客様が記事を読んだ前提で会話が始まることが増えた」という声も。メールでの記事URL共有、商品説明資料としての活用、AIに記事を読み込ませた資料作成など、コンテンツが営業資産として機能しています。
マーケティング支援から、業務効率化へ
伴走を進めるなかで、コンテンツ制作以外の仕組みも構築しました。問い合わせ内容をスプレッドシートへ自動集計する仕組みや、展示会の出展情報を自動更新してWebに掲載する仕組みなど。マーケティング支援をきっかけに、業務改善・効率化にも貢献できました。
なぜ約1年、止まらずに続いたのか


コンテンツマーケティングは、途中で止まってしまう企業も少なくありません。今回約1年間、毎月続けられた理由は、月次レポートで成果を継続的に可視化したこと、伴走型支援で迷わず進めたこと、毎回のヒアリングが前向きで有意義だったこと、情報発信を続けることで会社が前進している実感を持てたこと、そして「AI時代に何もしないことが最大のリスク」という認識を共有できたこと。打ち合わせは毎回2時間があっという間に感じられるほど活発で、お互いが楽しみながら続けられる関係性を築くことができました。
これから——検索の先の「知識資産」へ
今後は、ビッグワードでの上位表示やLLMO(AI検索最適化)への対応、コラムだけでなく事例・FAQ・レビューなどの充実を進めていきます。単なるSEO施策ではなく、AI検索時代に評価される「企業の知識を資産化する取り組み」として、継続的な情報発信を支援していきます。
この事例でお伝えしたいこと


このプロジェクトは、単なる「記事制作支援」の事例ではありません。コンテンツ制作を起点に、SEO成果、営業支援、AI活用、業務効率化、社内ナレッジの蓄積までを実現した、「企業の知識資産を育てる伴走支援」の事例です。専門性という資産を持つ企業ほど、発信の仕組みを持てば強い——それを証明してくれた約1年でした。
広告に頼らない集客の仕組みを作りたい方は、ぜひ一度ご相談ください。


案件概要


| 業種 | ノベルティグッズ(記念品・販促品)の企画・製造メーカー |
|---|---|
| B2B / B2C | B2B中心 |
| 種類 | コンテンツマーケティングの伴走支援(約1年半〜・継続中) |
| 支援内容 | 配信基盤の構築(WPコラム機能・計測・月次自動レポート)/月90〜120分×2回のヒアリング/記事制作(月3本程度・MIMIR標準)/営業活用・業務効率化の仕組みづくり |
| 予算 | 非公開 |
| 主要施策 | コンテンツSEO(ロングテール)/ネタ帳運用/成果の見える化/記事の営業資産化 |
本記事でご紹介した課題や解決までの取り組みは、実際のご支援事例にもとづくものです。お客様の実際の課題・背景や予算に踏み込んだ内容を含むため、企業情報は架空のものに置き換えており、実際の業種・商材などとは異なります。個別のお打ち合わせでは詳細をご紹介できますので、本事例にご興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。





