Mac用ランチャーツール「Raycast」で生産性爆上がり。おすすめのExtension
Raycastって
Raycastは、MacOS用のランチャーツールです。
ショートカットキーからいつでもRaycastを呼び出して、テキストとコマンドの操作により、アプリやウェブサイトを一発で起動したり、アプリの機能をダイレクトに実行できるため、Macでの作業を効率化することができるツールです。
アプリやサイトのショートカットはもちろんですが、拡張機能(Extension)により、例えば以下のような操作がRaycastから可能になります。
- 文書作成アプリで日本語の文章執筆に、他のアプリを立ち上げることなくdeeplで英語に翻訳する
- コマンドで直接Notionにタスクを追加する(ブラウザを開いたりしない)
- コマンドで直接ToggleTrackのタイムトラッキングを開始する
- Googleドライブ内のファイルを直接検索して、ブラウザで開く
- ショートカットによるウィンドウ分割(Rectangleの代替)
- Homebrewによるソフトウェアのインストール
便利すぎるので、ぼくのmacbookは「Spotlight」さんが機能していません。Raycastは、Macでの作業を効率化したい方におすすめのツールです。ぜひ一度試してみてください。
よく使う便利なExtensionたち
Deepcast(Raycast✕DeepL翻訳)
DeepL API(無料)を使用するため、DeepLのユーザー登録が必要です。登録にはクレジットカードによる本人確認があります。
Raycast Settingより、Extensionsの「Deepcast」を選択すると、右側にAPI Keyの入力箇所があります。
不要な言語はチェックを外して、よく使うもの(日本語⇔英語)はショートカットを設定しておくと便利です。
- ⌥+J:選択したテキストを日本語に翻訳
- ⌥+E:選択したテキストを英語(US)に変換
なお、ショートカットを使用する場合は、システム設定>プライバシーとセキュリティ>アクセシビリティ
RaycastをONに設定することをお忘れなく。(Please select the text to be translatedの表示が出る場合)
Hypersonic(Raycast✕Notion)
Notionのタスク操作(追加・ステータス変更など)を、Raycast上で操作します。
Goolge Workspace
Toggl Track
Brew
Color Picker
ランチャーツール「Alfred5」と何が違うの?
同様のMacOS用ランチャーツールには「Alfred5」があり、どちらかと言えば「Alfed5」の方がメジャーです。
ただし、「Alfred5」は有料。ライセンスにより$34/$59(約4900円/8500円)の買い切り型アプリです。無料版では機能が制限されており、Workflow等の機能が利用できません。
一方の「Raycast」はオープンソース(OSS)の為すべての機能を「無料」で使うことができます。また、カスタマイズ性が高く、Reactを用いて自作の拡張機能を開発することができます。公式の拡張機能のストアでは、ユーザーによる拡張機能が続々公開されています。(2023年8月現在、ストアでは1111件の拡張機能が公開されています)
Alfred5 | Raycast | |
---|---|---|
価格 | 無料/$34/$59 (約4,900円/8,500円) | 無料 |
ライセンス | プロプライエタリ | オープンソース |
拡張機能 | Workflow | Extension |
カスタマイズ (拡張機能の開発) | Script Filter/alfy(javascript)など | React/Node.js/Script Commandsなど |
動作環境 | macOS 10.12以降 | macOS 10.11以降 |
サイズ | 100MB以上 | 50MB以下 |
また、拡張機能を作成するまでもない(ちょっとしたスクリプト)であれば、Raycastの「Script Commands」からRubyやPhyton、Bashなど様々な言語でサクッと追加することもできます。
Alfred5のWorkflow
Alfred5には、強力な機能は「Workflow」があります。これは、単発のアプリの操作に限らず、ワークフロー的に複数のアプリを順次/同時に操作する事が可能です。
トリガー⇒インプット⇒処理A⇒処理B+処理Cのように、1つのインプットに対して複数の処理を同時に行うといった、定形ワークフローの自動化をGUIで作成する事が可能です。しかもワークフロー内でmacOSのショートカットを実行するといったこともできるようです。
https://www.alfredapp.com/alfred-5-whats-new/
ノーコードで複雑な処理を自動化できるのは、Alfred5の魅力です。Raycastでは、タスクの組み合わせやワークフローの機能は無いので、単発タスクの自動化・効率化に向いていると言えます。