さようならM1 Max、こんにちはM4 Max MacBook Pro

2024年11月発売のMacBook Pro M4。M4 Max構成で価格はついに80万円を超えてしまい、さすがにノートPCに出す金額ではないなと思うのだが、前回(M1)から3年のタイミングで、タイミング的にはそろそろ乗り換えの時期であった。

Apple IntelligenceがM1モデルでも対応なので、2025年に発表されるであろうM5まで待つか1ヶ月悩んだが、買い取り価格の後押しもあって結局M4モデルへ買い替えることにした。

注文から1週間で手元に届いたMacbook Pro M4。Windowsデスクトップも含めてPC購入においては史上最も高い買い物となった。しかしその割に、感動がない。もちろんスペックは上がったのだが…intel MacBookからM1に買い替えた時は随分興奮した気がするのだがなぁ。

目次

構成と価格の比較

さて、せっかく購入したので構成についてM1とM4について振り返ってみる。

M1(2021年)とM4(2024年)どちらも、欲望のままにCTOした結果だ。

スクロールできます
モデルMKH53J/A
年式20212024
CPU10コアCPU、32コアGPU、16コアNeural Engine搭載Apple M1 Max16コアCPU、40コアGPU、16コアNeural Engine搭載Apple M4 Maxチップ
メモリ64GBユニファイドメモリ128GBユニファイドメモリ
ストレージ2TB SSDストレージ2TB SSDストレージ
ディスプレイ標準ディスプレイ
スペースグレイスペースブラック
価格475,800円813,800円

スペックアップしたとは言え、M1Max(2021年)から+約34万円って…高い、高すぎるよ。

M4Maxはオーバースペックでは?と何度も自問自答したが、M4Proモデルではメモリが48GBまでしか選べないため、結局M4Maxの構成となった。

ただでさえM1Max 64GBの現状でRAM使用量が70%程度ある上に、今後Apple Intelligenceの機能が実装されるときっとメモリが足りなくなるだろうなぁ…と128GBの構成を選択した結果このお値段である。

ディスプレイはグラフィックの見え方に影響しそうなので、nano-textureはスルーした。液晶保護フィルムを貼る前提だと、nano-textureは良くないらしい。

色はせっかくなのでスペースブラックにした。

Apple Care+について

2021年(M1)は、AppleCare+3年:30,800円を加えて506,600円だった。

2024年(M4)は、AppleCare+の価格改定で3年:44,800円に値上がりしている。これを加えると858,600円だが、法人窓口(後述)で購入できれば気持ち程度だが割引される。

法人は専用窓口からの購入がおすすめ

今回もAppleCare+3年をつけたが、法人窓口から購入したのでAppleCare+の部分だけ定価より少し割引価格が適用された。

後日気付いたことだが、3年買い切り版ではなく、毎年更新のサブスク版Apple Care+にした場合は割引がどうなったのだろうか。法人窓口に問い合わせる機会のある方は聞いてみてほしい。

さて法人割引は、年間60万円以上の購入が条件になるが、数%程度の割引になる模様。MacBookPro本体は割引できないが、アクセサリとかAppleCare+については割引適用とのこと。

今回のように、年間というか1回で60万円を超える場合には、即時割引適用になるんだそう。法人でApple製品の購入検討の場合は、まずはAppleの法人窓口に電話してみると吉。親切丁寧に、商品選びからサポートしてくれる。

例えば「M4Maxが高いから認定整備済のM3Maxで2台買いたい」といった相談にも、希望スペックの在庫状況についてもすぐに調べてくれた。結果的にはM4Maxを1台導入することになったが。

希望の商品と構成を伝えるとメールで見積を作ってもえるので、あとは銀行振込またはクレジットカードで決済。クレジットカードの場合は、後日出荷時に請求がかかるとのことだ。

法人の窓口はこちら(平日9:00-18:00 電話受付)

下取り or 売却するならどこにするか?

AppleStoreでMacBook Proを購入する場合、持っているMacBook Proを下取りにしてもらうことも可能。M4モデルは高額なので、不要であれば下取りに出して購入資金の足しにしたいところである。

Apple Intelligenceに対応しているとは言え、今後M1Max(2021年)モデルの価格は下落傾向となる見通しのため、もし手放すのであれば早いほうが良い。

売却時の価格は、Apple下取り<買取業者<フリマアプリの順。

Apple下取り買取業者フリマ
相場価格140,100020〜25万25〜30万
手間最も楽手間
安心感安心安心やや不安
  • 端末はMacBook Pro M1 Max 10コアCPUと32コアGPU 14インチ(Late 2021)2TB SSD
  • 元箱および付属品が完備した状態のいわゆる「美品」
  • 2024年11月27日現在

Apple公式のM1Max下取

上記のM1Max(2021年)をAppleで下取した場合は、141,000円の見積となった。予想より安い印象だ。Appleが回収するのでセキュリティ面では安心に思えるが、あまり高くは下取りしてもらえないようだ。

ただし、Appleで下取りする場合は、外観の綺麗さや元箱の有無などについては細かく問われない。システムやバッテリーが正常で、大きな傷や凹みがなければOKという感じだ。ハードケースや保護フィルムを装着せずに裸で運用している個体や、バッテリー最大容量の低くなった個体であれば、Appleでの下取りが良いかもしれない。

フリマアプリでMacBook ProM1 Maxは売れるか?

フリマアプリの相場をざっくり見た感じ、M1Max(64GB SSD2TB)は20万円台後半〜頑張ったら30万円弱で売れるかもしれないといった印象。ほぼ未使用のものや、バッテリー容量が100%に近いものでないと30万超は厳しそうだ。

以前、個人所有のMacBook Pro(Intel 2020)を手放した際はメルカリを利用したが、比較的高く売れるとは言えかなり手間がかかった記憶がある。購入者によりけりだが、受取評価をされた後も、しばらくは問題が起きないか気持ちの面でも不安が残る。配送の負担も必要。

一括見積もりなら「おいくら」がおすすめ

そこで今回は、WEBでMacBook Proの買取をしているところに一括査定を申し込んだ。すると即日回答があり、20万円〜25万円程度で買取可能との会社が複数あった。(2024年11月19日時点)

複数のサイトを利用してみたが、「おいくら」というサイトが一番高額買取で、レスポンスも早かったのでおすすめしたい。「おいくら」では査定申し込みから1時間以内に6社から買取の提案をもらえた。関東だけでなく、九州など全国の買い取り業者から提案がもらえるので面白い。

MacBook Proは相場が定まっていそうなものだが、提案価格は会社間でかなりの開きがあったので、すぐに売却先を決めずに相見積もりすることが大切だ。

結局お願いしたのは、東京の某買取総合店。着払いの伝票(佐川急便)と、発送用の梱包資材も翌日手配していただけた。

最終的案買い取り価格は、小傷とバッテリー容量(88%)を加味して237,000円となった。Appleでの下取り価格+96,000円なのでまずまずの結果だ。

売却を加味したMacBook Proのコスト

仮に23万円でMacBook Pro M1 Max(2021年)を売却するとしよう。売価は、Apple Care+を除く購入価格(475,800円)の約48%となる。約3年使ったノートPCが半額近い価格で売却できるのは素直に凄い事だと思う。

M1 Max(2021年)モデルのMacBook Proは、2022年1月から使い始めたので、2年と10ヶ月(34ヶ月)使用したことになる。購入価格にApple Care+を加えた506,600円から、23万円を引くと276,600円となる。約8,135円/月でMacBook Proを使用できた計算だ。

もし今後M4 Max(2024年)モデルのMacBook Proを、34ヶ月間使用した上で購入価格の48%(390,624円)で売却できた場合は、同様に計算すると、約12,446円/月のコストとなる。

しかし、MacBook Proの性能が今後加速度的に伸びていくとすれば、3年後の売却価格は今よりも厳しい状況になるかもしれない。もしくは、円安の状況が続いているので、M6やM7のモデルがもっと高価になり、M4モデルが価格を維持できる可能性もあるので、どちらに転ぶかは不透明だ。

なお弊社の場合は、法人で減価償却(4年)が必要なので、3年で売却せずに税法上の耐用年数通り4年間使用するのもアリかなと思う。48ヶ月後に30%の価格ならOK、20%なら早く売ればよかったとなりそうだ。まるで車のようだ。

同じPCを長く使うか、リセールを見込んで早めに乗り換えるか、どちらが得なのかよく考える必要がありそうだ。MacBook Proの構成も、リセールを前提とした売れ筋構成で組むのもいいかもしれない。

MacBook Proを新調したら買うアクセサリ類

MacBook Pro 保護系

将来的な売却や下取りを考えると、MacBook Pro本体を保護するケースやフィルム類は欠かせない。

ハードシェルカバー

客先でのミーティングや外出時の使用も多いので、ハードシェルカバーは必須。1万円以上するカバーも売られているが、M1(2021年)MacBook Proにも3000円程度のものを装着していたが特に問題なく使えた。今回はSoonjetを選択。商品名のとおり、色合いは本体のスペースブラックとよくマッチしている。

キーボードカバー

基本的には外部ディスプレイ+外部キーボードだが、やはり外出時には本体のキーボードもそれなりに使用するので、シリコン製のキーボードカバーがあると安心だ。メーカーにより打鍵感に若干の差がある。

トラックパッド・パームレスト保護フィルム

トラックパッドとパームレストを保護するフィルムもあれば、MacBook Pro本体を綺麗なまま保つことができる。パームレスト周辺は意外と汚れる。

前回(M1 2021)はLENTIONというメーカーのフィルムを貼ったのだが、こちらは精度も良く縁までピッタリフィットしてカバーできており、しかも本体の色(スペースグレー)によくマッチしていた。

今回はLENTIONのフィルムが手に入らなかったので、やむを得ずIMMOENUCというメーカーのトラックパッド&パームレスト保護シートを試してみた。残念ながら精度が低く、色も質感もイマイチだったので別のメーカーのものをおすすめする。後悔するレベルだったので、Amazonに★1で評価をつけた。

代替品を探してみたものの、パームレストが左右分割で貼るタイプばかりで、しかもスペースブラックと同じ色のものが見つからなかった。唯一、AliExpressでスペースブラック色のフィルムが見つかったので注文した。到着を楽しみにしている。

液晶保護フィルム

液晶保護フィルムは、今回はPDA工房のフィルムを選択。LOEと同じく、1度だけ失敗した場合に無料交換してくれるサービスがある。(失敗したフィルムと交換)

PDA工房のフィルムは反射も少なく、カメラ周りもギリギリまでカバーされているので非常に良い。幸い失敗することなく貼れた。貼りやすさは普通。

Thunderbolt4/5関係

MacBook Pro M4Max(2024)には、Thunderbolt 5ポートが3基搭載されている。給電のほか外部ディスプレイやストレージ等をケーブル1本で接続するThunderboltドッキングステーションも新調したいが、現時点ではまだThunderbolt4規格のものが一般的で、Thunderbolt5に対応したドックは入手しづらいようだ。

Thunderbolt4規格であれば、iVankyの「iVANKY FusionDock Max 1」が現状では最強だと思われる。ファンレスタイプの他のthunderboltドックよりも発熱は控えめのようで素晴らしい。ただし、接続は専用のケーブルで、macbookの左側のthunderboltポートを2つ占有する。

iVANKY公式サイトではBLACK FRYDAYセールをやっていて、Youtubeのレビュー投稿で配布されているクーポン併用で4万9999円で購入可能だ(2024/11/27現在)

Wi-Fi 6E関係

MacBook Pro M4(2024)モデルは、Wi-Fi 7をサポートしていない。iPhone16シリーズはWi-Fi 7に対応しているのに、後発のMacBook Proがまさかの非対応。なので、他にWi-Fi 7対応の端末がなければ、Wi-Fiルーターは6E対応のもので十分である。

私はSynologyのNASを愛用しているので、リンクアグリゲーションに対応したWi-Fi 6Eの機種が望ましいが、そうなると選択肢が全然無い。妥協してWi-Fi 6のルーターにするか、リンクアグリゲーションを諦めるか・・・

スペック的にはNETGEARのAXE11000(RAXE500-100JPS)が理想なのだが、メーカー生産終了らしく入手先がかなり限定されている。

現実的にはWi-Fi 7ルーターにはなるが、tp-linkのArcher BE805か、Archer BE550あたりが候補となる。

BE550は2.5Gpbs×2のリンクアグリ(合計5Gbps)だが、上位機種のBE805はリンクアグリできるのは1Gbps×2(合計2Gbps)となるのでNAS側に対応ポートがあるなら10Gbps同士で繋いだほうが早くなる。

SynologyのNASで10Gbps対応モデルだと22+または23+シリーズ以上で、かつ別売りのモジュールが必要になるようだ。DS923+はセールで82,400円〜。2.5Gbps化モジュールが20,404円。

そもそもSynologyのNASは、最新のDS224+やDS923+でも別売りモジュールがなければ1Gbpsの仕様だ(2.5Gbpsですらない)。有志により1GbpsのSynology NASをUSBLANアダプターで2.5Gbps化する方法が公開されている。

ルーター関係は長くなりそうなのでまた別の機会にまとめる。

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WHO WROTE

komadairaのアバター komadaira 代表社員・COO

地方テレビ局、歯科コンサル、中堅SIerを経て独立。ダイヤルアップ接続の時代にHTMLに魅せられ、なんだかんだ10年以上WEB制作に関わり続けている。

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