Cafe24とKOMOJUの使い勝手って実際どうなの?STORESと比較してみた。

韓国発祥のECプラットフォーム「Cafe24」は、初期費用・月額固定費用・販売手数料が無料

クレジットカードはもちろんPayPayやLINE Pay、Amazon Payをはじめ多様な決済手段が利用でき、決済手数料も3.6%〜と比較的安価。国内外の様々な決済手段に対応しており、言語や発送についても細かく設定ができるためグローバルなEC展開が可能だ。

まだ日本国内での知名度は高くないが、他のプラットフォームと比較して手数料が安価で、カスタマイズ性も高い。

いかにも簡単にショップが作れそうな感じだったので、実際にCafe24でショップの開設まで頑張ってみたが、結構大変だった。

結論は、Cafe24は開設の工数がかかることと、運用のための学習コストが高い
小規模なストアであれば安くて簡単なBASEやSTORESを絶対にオススメする。

もし検討するのであれば、海外展開を視野に入れているか、クーポンとかオプションが複雑なものを考えているだとか、手数料を可能な限り減らしたいという強い意志を持ち、開設までにかかる工数を短期でペイできる場合に限られると感じた。

以下に、実際にCafe24の利用した所感と、STORESと比較した際の気になったポイントについて記載する。

目次

Cafe24 vs STORES:オンラインストア開設までの工数

「クリック数回であっという間にショップ開設」

https://www.cafe24.co.jp/

Cafe24は、キャッチコピーにある通り確かにクリック数回で開設はできる。

しかし、特商法表示やポリシーの設定などの設定をはじめ、商品や決済方法の設定など、設定項目は膨大にある。すぐに販売開始できるか?というとノーだ。実際に触ってみた印象としては、商品表示や販売方法についての設定項目が膨大で、しかもどこを編集したら良いのかが分かりづらく大変だった。

たとえば、特商法や利用規約、プライバシーポリシーについて等は管理画面上から変更できるが(管理画面の当該項目を探すのも大変)、会社概要ページやフッターの表記はデザイン変更画面からHTMLのソースを直接編集しなければならない部分もあった。

他にも決済ページにすぐ遷移する購入ボタンも「ダイレクト購入」となっており、「今すぐ購入」に変更する場合はHTMLのソースを編集する必要があった。

年末からポチポチと少しずつ進めて、実際に1ヶ月くらいかけて作ったCafe24の弊社ストアがこちら。

予め用意されているレスポンシブタイプのベースデザインを使用しており、文言のカスタマイズした程度で、見た目にはあまり手を加えていない。商品も少ない、ごく小規模なオンラインショップだが、工数にして10人日〜程度だろうか。

上記のような仕様について探りながら内製する場合、ショップのオープンまで頑張っても1ヶ月以上かかると思われる。

STORESとかBASEを使ったほうが安くて早いのでは?

商品の点数が数十程度までで海外に向けて販売しないのであれば、BASESTORES、もしくはSquareオンラインビジネスを使った方が、圧倒的に早い。ほんの数日でオンライン販売が開始できる。

Cafe24はたしかに手数料が安く、クレジットカードで3.6%〜(Cafe24+KOMOJUの場合)の決済手数料で運営できるが、構築の工数を考えると、BASEやSTORESの「出来上がっている」ものを使ったほうが安上がりかもしれない。

実際、上記リンクに記載のCafe24の開設代行(スターターパッケージ)の料金は16万5千円(税込)となっている。代行してくれる商品点数も5点までで、必要最低限の設定内容のように思われる。

もしサイトの見た目や、購入ボタンの文言変更など、いくつかの気になる点を変更しようと思ったら、Cafe24に精通した制作会社でもなければそれなりに工数がかかることを覚悟しておいた方がいい。

またCafe24に期待する部分は越境EC(多言語対応)だったりもするので、内製するにせよ外部委託にせよ、結構工数がかかりそうだなぁという印象である。それは逆に、やるならとことんやれるという意味でもあるので、海外展開を視野に入れたECサイトをちゃんと育てていくなら、Cafe24が向いている。

一方、STORESはショップ開設時の負担が少ないようによくできていて、アカウント作成の即日販売開始も不可能ではない。STORESのクレジットカード審査は最短4営業日かかるが、クレカ以外の決済手段 (コンビニ決済やキャリア決済、PayPay等)はストア開設当日から利用可能だ。

STORESで作ってみた

弊社がSTORESで開設したオンラインストアがこちら。

Cafe24に構築した内容と同等のものが、2日間で実装でき、圧倒的に楽だった。見た目もそこそこ良い感じで、決済画面もわかりやすい作りになっている。

Squareオンラインビジネスで作ってみた

Squareオンラインビジネスについても、既にアカウントがある状態からのスタートだったが、わずか半日で構築が完了した。

手数料・利用料と、開設(導入)にかかるコストを考えると?

スクロールできます
Cafe24STORES
フリー
STORES
ベーシック
SQUARE
フリー
SQUARE
プレミアム
BASE
スタンダード
BASE
グロース
初期費用0円0円0円0円0円0円0円
月額費用0円0円2,980円0円9,180円0円16,580円
決済手数料3.6%5%3.6%3.6%3.3%3.6%+40円2.9%
サービス利用料0円0円0円0円0円3%0円

STORES(フリープラン)は5%、BASE(スタンダード)は6.6%+40円の手数料だ。年間100万円くらいの規模だと、年間の手数料は5万円〜7万円程度。

Cafe24はカード決済等の3.6%〜の手数料のみで利用可能だ。しかし、仮に年間の手数料が安くて済むとしても、開設には1ヶ月相当以上の工数がかかる。手数料が安いからといって、安易に手を出すべきではない。

ちなみに月の売上げが15万円を超える場合は、STORESベーシックプランが得になるらしい。
(厳密には月の売上げ167,600円以上でトントンだと思われる)

月の売上が15万を超えた時点で、フリープランで主に掛かるコスト(決済手数料)が ベーシックプランで主に掛かるコスト(決済手数料+月額利用料金)より大きくなるためです。(※ベーシックプランで12ヵ月まとめ払い割引適用の場合)

https://officialmag.stores.jp/entry/191130/storesjp-plans-difference
  • 月15万売上⇒STORESフリープランの手数料(5%)だと、年間90,000円
  • 月15万売上⇒ STORESベーシックプランの手数料(3.6%)64,800円+月額費用(12ヶ月)35,760円=100,560円

いずれにせよ、STORESなりBASEなりでかかる年間の手数料は、年間180万円の売上げでも10万円前後のものだ。

Cafe24は開設のための工数と、運用の際の学習コストの面で、これらの手数料/利用料分よりも大きくコストがかかることを覚悟しなければならない。

なお、決済方法をクレジットカードのみ、デザインにこだわらないのであればSquareオンラインビジネスが3.6%の決済手数料のみで利用可能だ。おそらくはSquareオンラインビジネスは、導入工数・決済手数料の面で最安のサービスなのではないかと思う。シンプルなので設定項目も少なくて簡単、2〜3日あればすぐに販売開始できる。

もしくは、先日紹介したSureCartでStripeによる決済だと自社サイト内で完結させることもできる。

Cafe24の商品の設定

Care24では、商品は1つずつの登録のほか、csvによる一括登録が可能。基本的な内容はもちろん、海外配送のための英語表記、供給会社名や型番、商品コードなど、設定項目はとてもとても詳細に用意されている。

商品の画像はメイン画像(5MB以下)+追加画像20件(各1MB以下)まで登録できる。

デフォルトの状態だと詳細画像のサイズが500*500pxに設定されており、サイトのテーマにおける表示サイズ898pxに引き伸ばされてしまっていた。画像サイズの変更から、任意のサイズ(ここでは900pxとした)に変更が可能。

メイン画像を500px⇒900pxに変更した結果、詳しいロジックは分からないが、サブ画像についてもオリジナル画質のものが表示可能となった。

デフォルト(500x500px)
変更後

画像のサイズを変更した場合は、サブ画像も含めて、画像の再登録が必要になる。商品の登録前に、できるだけ最初のうちに画像サイズの設定は行いたい。

設定項目は多くないが、SEOについても基本的な設定を商品個別にできるのがとても良い。

商品価格は税抜金額で入力

商品は税抜き金額で入力するため、これまで税込で処理していた場合に端数処理が合わなくなるケースが考えられる。後述する商品のオプション・バリエーションにおいても、1円のズレが時折生じる。

オプション・バリエーションの設定

https://serviceguide.cafe24shop.com/ja_JP/PR.PE.SE.html
  • 組み合わせ一体選択型(選択>カラー黒・Sサイズ)
  • 組み合わせ分離選択型(カラーを選択>黒、サイズを選択>S)
  • 商品連携型(オーダーメイド/カスタマイズ商品向け)
  • 独立選択型(オプション毎に在庫管理する、セット商品など)

商品オプションの設計(一体/分離/連携/独立)、オプションの選択方式(プルダウン/色見本/ボタン/ラジオボタン)など細かく設定ができる。

オプションの価格設定は加算方式(+〇〇円)なので、価格の差分を税抜きで入力する。これが結構面倒で、1円ずれがよく生じる。オプションで1000円(税込)追加の場合に909円(税抜)を入力するイメージ。STORESのように価格をオーバーライドする方式の方が、考え方としては楽だ。

なおオプションの組み合わせは1000個まで可能…!

Cafe24の配送の設定

Cafe24は、国内はもちろん海外への配送について、配送会社および地域の設定、店舗受け取り、計算方法(固定/購入金額/数量/重量/数量比例)の設定など、かなり詳細に設定することができる。

Cafe24の送料設定

Cafe24では以下の送料設定を基本とし、地域別・配送会社別に詳細な設定が可能。代金引換(COD)についても対応可能なようだ。

  • 送料無料:送料は無料となり、課されません。
  • 固定送料を使用:購入金額にかかわらず、設定された送料が課されます。
  • 購入金額によって課金 :購入金額が基準額未満の場合は設定された送料が課されます。基準額以上の場合は送料は無料です。
  • 購入金額別等差送料の使用:購入金額の区切りに基づいて設定された送料が課されます。最大基準額以上の場合は送料は無料です。
  • 商品重量別等差送料の使用:購入商品の重量の区切りに基づいて設定された送料が課されます。最大重量以上の場合は送料は無料です。
  • 商品数量別等差送料の使用:購入商品の数量の区切りに基づいて設定された送料が課されます。最大数量以上の場合は送料は無料です。
  • 商品の数量に比例して送料を課金:購入金額にかかわらず、設定された送料が購入商品の数量の倍数で課されます。
    例)1個注文すると250円が課され、2個注文すると500円が課されます。
https://serviceguide.cafe24shop.com/ja_JP/SH.DH.SR.html

地域別送料の設定

Cafe24では地名または郵便番号をもとに、離島・山間部などへの追加送料を適用したい地域の設定が可能だ。管理画面から個別の登録の他、Excelファイルを利用して地域別送料のデータを一括で登録したり修正することができる。

なおSTORES・BASE・Squareオンラインビジネスのいずれも、都道府県別の配送設定は可能だが、離島・山間部への設定は無い。STORESでは、離島地域の利用者向けの送料アイテムを作成して運用する事例が紹介されている。

Cafe24の決済方法の設定

Cafe24は、銀行振込の他、国内向けにはアプラスやSBペイメント、PayPay、LINE Pay、amazon pay、PayPal等がある。これらは「アプリ」という形で、Cafe24に機能追加することで導入できる。

KOMOJUというマルチ決済サービスにも対応しており、比較的安い手数料で、かつワンストップで利用申請ができるので簡単に紹介する。

銀行振込

Cafe24本体の機能として、銀行振込に対応している。購入時に振込先口座の選択と、入金者名の入力ができるほか、購入サンクスメールに振込先口座情報と金額などが記載される。

実際に入金があったかは自身で確認し、注文管理画面から「入金確認」をクリックすることで、ステータスが「発送準備中」になり購入者に入金確認済通知メールが送信される。

銀行振込の利便性の面ではSTORESが優れている。STORESでは注文ごとに自動で口座番号が生成される仕組みとなっており、当該口座に入金があると自動的にSTORES上のステータスが入金済(未発送)に変わるようになっているので便利だ。

KOMOJU

Cafe24で特徴的なのが「KOMOJU」という決済サービスが利用できることだ。KOMOJUを利用すると、クレジットカードの他、コンビニ決済、QRコード決済などをまるっと導入できる。なおKOMOJUは、Cafe24のほかにShopify/WooCommerce/Wix/EC-CUBEにも対応している。

Cafe24からアプリ>KOMOJUでインストール。

KOMOJUの側で会社情報(または個人事業主)を入力して審査。登記上の情報について入力が必要だったが、登記簿謄本などの確認書類は不要だった。

導入する決済手段はKOMOJUのダッシュボードからトグルスイッチにて簡単に申請できる。

審査日数(利用できるようになるまで)

弊社の場合は申請の翌々日には本審査が完了。土曜日の夕方に審査申し込みして、月曜日の午後には一部決済が利用可能となった。

翌々日(本審査完了と同時)に使えるようになったもの
  • クレジットカード(VISA/Mastercard)
  • コンビニ決済(FamilyMart/Daily/LAWSON/MINISTOP/Seicomart)
  • ペイジー(Pay-easy)

一方で、以下の決済手段については、審査に時間がかかるため「審査中です。」のステータスとなっていた。

スクロールできます
導入決済手段審査期間の目安実際の所要日数
クレジットカード(JCB/AMEX/Diners)10日間4日
PayPay3−4週間12日
LINE Pay3-4週間10日
メルペイ3-4週間
楽天ペイ3-4週間
コンビニ決済(セブン-イレブン)1-2ヶ月
au PAY1-2週間11日
キャリア決済(au/docomo/softbank)2ヶ月(別途申請)

JCB/AMEX/Dinersは目安10日となっていたが、申請から4日で審査完了・利用可能となった。PayPay、LINE Pay、au PAYも目安よりも早く審査が完了し利用可能となった。

なおキャリア決済(au/docomo/softbank)については、KOMOJUの管理画面上からの利用申請はできず、別途問い合わせが必要だ。

決済選択画面に利用者が支払う手数料の表示がない件

KOMOJU(Cafe24)のコンビニ決済には手数料表示がない
STORESのコンビニ決済選択には手数料表示がある

KOMOJUで1つ残念なのが、決済選択画面に手数料や注意書きの表示が無いこと。コンビニ決済の場合とPay-Easyの場合には、利用者に190円の手数料が必要だが、決済選択時点で分からないのは不親切だ。次の注文完了画面では表示されるのだが、利用者とのトラブルになりかねないと感じた。

なおSTORESやBASEでは、コンビニやキャリア決済等の手数料について、決済選択画面で表示があるので安心だ。

amazon Pay

アプリ>Cafe24ストア>Amazon Payから簡単に導入可能。

アプリをインストールした上で、amazon payアカウントとの連携または新規作成を行う。連携の際に、seller centralへのログインを求められるが、Amazon出品サービスとのアカウントとは異なるので気をつけよう。間違ってAmazon出品サービスのアカウントでログインしようとすると、「リクエストの最中にエラーが発生しました」となる。

下記のFAQでもご案内しております通り、Amazon出品サービスのセラーアカウントとAmazon Payアカウントは別々に登録していただく必要があります。

https://www.amazonpay-faq.jp/faq/QA-348

amazon payアカウントは、Amazon出品サービスのセラーアカウントとは別のメールアドレスで登録する必要がある。既に出品用のアカウントを持っている場合でも、新たにamazon payアカウントを作る必要があるのは知らなかった。

審査日数(利用できるようになるまで)

amazon payアカウントを作成/連携した上で、APIキーの設定が完了するとCafe24でのamazon payの利用審査が行われる。期間は通常1週間となっていたが、弊社のケースでは即日審査が完了した。

amazon payボタン表示・画面遷移にタイムラグ

導入完了すると、商品詳細ページと、カートにamazon payのボタンが表示される。カートから進んだ先の注文画面(決済方法選択)には表示されないので注意。

また、残念なことに、amazon payボタンが表示されるまでに若干のタイムラグがある。また、amazon payボタンを押してからの画面遷移までにもラグがあるため、ボタンが反応しないように見え、何度もクリックされる恐れがある。このあたりの挙動については、Cafe24に改良を検討して欲しい。

参考:STORESでは決済審査に何日かかった?

STORESはクレジットカード以外の決済方法(コンビニ/d払い/auかんたん決済/ソフトバンクまとめて支払/銀行振込/後払い/PayPal/PayPay残高/楽天ペイ)について、オンラインストアの開設当日から利用可能だ。クレジットカードは最短4営業日で利用審査が完了する。

実際、24年1月20日(土)に申し込んだタイミングでは、VISA/Mastercardは24日(水)に審査完了。AMEX/JCB/Dinersは25日(木)に審査完了となった。土日を挟んでいるが、最短で処理してもらえたようだ。

Cafe24では独自ドメインの利用は無料。ただしネームサーバーをCafe24に指定

Cafe24では、独自ドメインの利用も無料(ドメインの取得/更新費用はかかる)。他社で取得済のドメインを用いる場合も無料だ。

STORES/BASE/Squareオンラインビジネスのいずれも、独自ドメインを利用する際は有料となっている。独自ドメインの利用が無料でオンラインストアを開設できるのは、Cafe24の強みだ。

ただし、独自ドメインを利用するためにはネームサーバーをCafe24のものに変更する必要がある

サブドメインを使いたい場合も同様で、例えば運用中の本家サイトのドメイン(example.com)にサブドメイン(shop.example.com)を加えてネットショップを作りたい場合も、一度ネームサーバーはCafe24に変更する必要がある。その上で、Aレコードを設定してメインドメイン(example.com)は本家サイトのサーバーに関連付ける作業が必要だ。

メールについても、MXレコードの設定が必要だ。

ネームサーバーはCafe24のものを使用する必要があるので、既存のメインドメインのDNSレコードで、サブドメインのAレコードをCafe24に設定、といったことはできない。ネームサーバーの変更やDNSレコードの反映には時間がかかるので、サブドメインで運用したい場合は注意が必要だ。

余談だが、オンラインショップで使うドメインについて、通常だと.jpや.shop/.site等のドメインは更新費用が高いが、ロリポップ!ハイスピードプランの12ヶ月以上の契約で無料で2個ドメインがついてくるのでオススメだ。

詳しくはこちらの記事を読んで欲しい。

Cafe24はGoogleタグマネージャーが利用可能

Googleアナリティクス(GA4)のトラッキングコードや、その他タグ等を導入する場合は、検索エンジン最適化(SEO)の管理画面からコードの直接挿入が可能だ。

基本設定>ショップ設定>検索エンジン最適化(SEO)

そもそもCafe24はHTMLを直接編集できるのでカスタマイズ性は非常に高いのだが、タグマネージャーが使えるので、アクセス解析やチャットボット等のツール導入も容易で、一元管理できるのでありがたい。

STORESはタグマネージャーは使えないが、Googleアナリティクスおよび広告タグには対応している。

Cafe24のノベルティの設定

Cafe24では、◯円以上の購入に対して、ノベルティプレゼントまたは割引の設定が可能。

特定の商品/カテゴリを除外したり、下限〜上限金額の設定、初回購入のみに限定する、ノベルティ贈呈数量といった詳細な設定ができる。

ノベルティの設定は、プロモーション設定>特典管理 で設定できる項目のほか、ショップ設定>プロモーション設定>顧客特典でノベルティに関する設定項目がある。一画面にまとめられない事情があったのだろうか、分かれているので迷子になりやすい。

STORESはノベルティの機能なし。BASEはメンバーシップAppにて今後特典のカスタマイズができるようになる見込み。

Cafe24のクーポン・割引コード・友達紹介機能の設定

Cafe24のクーポン機能は、オープン/クローズドクーポンの、驚くほど詳細な設定が可能だ。対象者を指定した発行や、条件による自動発行、ダウンロード発行など、様々な用途でクーポンを発行できる。

また、クーポンと併用できる割引コードの機能や、お友達紹介でポイント付与の機能もある。立ち上げ時にこのあたりの設定を始めると、終わりが見えなくなりそう。

STORESBASEともにクーポン機能はあるが、Cafe24ほど細かくはない。

例えばCafe24では会員の誕生日クーポンを簡単に発行できるが、 BASEやSTORESでやろうと思うと会員指定の機能がないので難しい。

まとめ

以上Cafe24について、実際に設定していて気になったポイントを解説した。

Cafe24は、設定項目がとても(とてつもなく)多く詳細な設定が可能だが、その分の工数と学習コストが高い。KOMOJUを用いた際の比較的安い決済手数料(3.6%〜)とマルチ決済対応も魅力的ではあるが、小規模なECサイトであれば、STORESやBASE、SquareオンラインビジネスといったECプラットフォームを用いたほうが、実質的なコスト負担が少なくECサイトの立ち上げが可能だ。

特にSTORESでは、決済手数料5%のみで、多機能で使いやすいECサイトの構築が可能。低コストで素早くオンライン販売を開始したい場合や、メルカリ・minneなどのフリマアプリからのステップアップにもSTORESはオススメだ。
(STORESをオススメしたところで私には1円も入らないのだが)

一方で、Cafe24は誕生日クーポンや詳細なバリエーション設定、地域別送料、海外への販売にも対応している。STORESやBASEには無い、本格的なECサイトの機能を求める場合は、腰を据えてCafe24の導入に取り組んでみるのも良いかもしれない。

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WHO WROTE

komadairaのアバター komadaira 代表社員・COO

地方テレビ局、歯科コンサル、中堅SIerを経て独立。ダイヤルアップ接続の時代にHTMLに魅せられ、なんだかんだ10年以上WEB制作に関わり続けている。

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